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プロのヨード卵・光活用事例

ヨード卵・光を使って繁盛しているお店を訪問。

京都府 京都市
「京都 有喜屋」様
先斗町本店

【お店データ】
京都市中京区木屋町通三条下ル石屋町125
営/11:30~15:00 17:00~20:30(ラストオーダー /20:30)
定休日/月曜日(祝日の場合は翌日)

国に認められた世界でただひとりの
手打ちそば職人の店

昭和4(1929)年創業の「京都 有喜屋」。先斗町本店は歌舞練場の隣に位置し、舞妓さんや芸妓さんなど着物姿の常連さんも多く、京都らしい風情が漂う店舗である。うどんが主流の京都の食文化のもとで、あえて「そば」を看板メニューに打ち出したのが、今から40年前に有喜屋を継承した三代目店主・三嶋吉晴さんである。三嶋さんは、手打ちならではのコシの強さや香りの豊かさを伝えていきたいとの思いから手打ちそばにこだわり、日々「有喜屋」での研鑽を重ねてきた。その結果が認められ、平成25(2013)年には天皇陛下より黄綬褒賞を拝受。さらに令和元(2019)年春には藍綬褒章を受章した。そば打ち職人としてそばの味を今以上に世に伝えていきたいという信念が、有喜屋のそばに対する評価を揺るぎないものにした。

極めたダシとそばが織りなす
京都・有喜屋の味

有喜屋は先斗町本店をはじめ、寺町店、京都ホテルオークラ店、京都文化博物館店、清水吉晴庵、京都桂川店、そしてのれんわけとなる和蕎庵の7店舗で展開している。各店でそばを打つ職人は、三代目店主が定める有喜屋独自の技術試験に合格しなければならない。その難関を突破し、先斗町本店を任されているのが店長の野田英男さんである。
「そばを打たせてもらえるようになるまで2~3年かかりました。本店は有喜屋の顔でもありますから、その責任は重大です。ダシは二代目から受け継いだ昆布・鰹・うるめ・さば・いわし・めじかの削り節をたっぷり使って旨み成分を融合させた特製ダシを使っています。温かいそばにはダシをそのまま、冷たいそばにはダシを熟成し濃くしてお出ししています」。京都の水は軟水のためダシの味がよく出るそう。その甘みを堪能するのが京都風の楽しみ方だ。
野田さんに有喜屋風美味しいそばの食べ方をお聞きしてみた。まず、そばの盛り付けを見る。次にそばの香りを嗅ぐ。そして何もつけずにそばだけを食べる。次はダシの味を甘いか辛いか確かめ、甘いと感じたらダシを多めにつけ、辛いと感じたらダシは少なめにつけてそばを食す。わさびはダシに入れずにそばに少し乗せて食すと、最後のそば湯まで美味しくダシを味わえる。

二代目考案の自慢の「有喜そば」に
「ヨード卵・光」を採用

風味豊かな手打ちそばと特製ダシの美味しさを味わうなら、「せいろ」でいただくのが一番だが、有喜屋でぜひ味わっていただきたいのが看板メニューの「有喜そば」である。 「有喜そば」は、そばに盛られた“メレンゲ状に仕立てた卵と京都の紫竹納豆”が目を惹く創作そばである。温かいつゆ、冷たいつゆ、どちらも用意されている。そばとダシとメレンゲ状の卵を絡めて口に入れると、メレンゲがふわっと溶けていく食感とともに、なんとも上品な味わい。その後、旨みたっぷりのダシとそばの豊かな風味が口に広がる。このようにひと口で二度美味しい体験ができるそばは他ではまず味わえないだろう。昭和30年代後半に二代目店主がメニューを考案した当時は、攪拌器具がなく調理が大変だったという。それでも、滋養面から卵と納豆を使いたいという二代目の思いのこもった一品だ。そして、この「有喜そば」の味の決め手になる卵として選ばれたのが「ヨード卵・光」である。

新鮮、安全はもちろん、安定供給が魅力の「ヨード卵・光」

こだわりのそばに匹敵するよう、素材を吟味している有喜屋。 「有喜そばの卵は生で使用しますから新鮮でなくてはなりません。以前使用していた卵は安定的な供給が難しいことがありました。新鮮かつ安全で美味しく、安定供給できる卵を探していたところ、出会ったのが『ヨード卵・光』です。三代目店主も納得の卵でしたので、平成30(2018)年の4月から全店で使用を開始しました。品質も安心ですし、コストも従来と変わらなかったので、採用にはまったく問題ありませんでした。美味しさがそのまま守られています」と野田さん。「ヨード卵・光」を使うメニューとしては、有喜そばのほか、親子丼、すき丼、卵とじ、出汁(ダシ)巻き卵などがある。

新そばの風味が一年中味わえる
「有喜屋」の十割そば

そばへのこだわりが人一倍強い三代目店主は、10月に収穫したそばの実を保存し、徹底的な温度管理により新そばの風味を一年中味わえるようにしている。つなぎを一切混ぜない「十割そば」では、こだわりの風味がお楽しみいただけるので、京都を訪れた際にはぜひ味わってほしい。 三代目は「将来は京都で栽培したそば粉で需要を賄えるようにしたい」と語る。そばへの想いは止まらない。
※掲載情報は2019年11月取材時点のものです。