紅蛋は、赤い食紅で染めた煮たまごのことです。
中国では赤ちゃんが産まれると、その家族が近所や会社の同僚などに紅蛋を配る風習があります。
古くからの言い伝えでは、元々は親が子供の加護を祈念して、神様へお添え物として始まった様です。
卵は中国にとって古くから縁起のいいものとされており、中国神話の神である盤古は卵の中身の様に混沌とした状態から生まれたとされており、初期王朝では卵はデコレーションされ、しばしば贈り物として用いられていたという説もあります。
わたしたちに身近なたまごは、このように食文化だけでなく各国の伝統や特別な風習にも組み込まれ、親しまれているのですね。