真っ先に思い浮かぶ夏バテの症状は「食欲がなくなる」「なんとなくだるい」などではないでしょうか。

食欲が落ちて食べられなくなると食事も偏りがちになりますね。さらに水分ばかり摂りすぎて水腹にも。こうなるとたんぱく質やミネラル、ビタミンなどが不足して栄養状態に支障をきたします。

暑い夏は基礎代謝が高まるので、たんぱく質を多く消耗します。さらに食欲が落ちて食べられなくなると、体内のたんぱく質を消費していきますが、その供給が追いつかず不足に拍車がかかった状態が「夏バテ」です。

たんぱく質は筋肉や血液などの材料になり、酵素やホルモンのもとになります。ですからたんぱく質が不足するとだるくなったり、疲れやすくなったり、身体の抵抗力も落ちてしまうのです。

このような時には、「完全栄養食」といわれるたまごが大活躍します。

それは良質なたんぱく質に必須アミノ酸をバランスよく含み、ビタミンCや食物繊維などを除く、ほぼ全ての栄養素が含まれているからです。

たんぱく質は身体の中に蓄えることができない栄養素なので、毎日食事から摂取した方が良いと言われています。その意味でも、たまごを毎日食べるよう心がけましょう。特に夏の暑い時期には率先して食べていただきたいですね。心配なコレステロールも健康な人なら、1日数個なら問題ないということです。

監修: 沖 五月 (管理栄養士・スポーツフードスペシャリスト)